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RETIO判例検索システム

建物賃貸借に関する紛争 - (1)契約 - 賃貸借契約の成立・契約締結上の過失 該当件数 18件

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No. 判決日 裁判所名 概要 RETIO
1 R2.10.7 東京地裁 賃貸借契約書締結前に、諸費用を支払い、受領した鍵で、建物を占有する賃借希望者に対し、建物所有者が、建物の明渡等を求めた事案において、占有者主張の口頭での契約成立を否定し、その訴えを認めた事例。
RETIO 123-110
2 R1.9.3 札幌高裁 店舗建物の所有者が、賃借申込を撤回した申込人に対し、賃貸借契約の条件について合意に達しており、契約が成立していた等として予定された違約金等の支払いを求めた事案において、契約の成立及び違約金の請求は棄却され、予備的請求の実際に支払った解体工事契約解除に伴う損害金相当額の支払い請求が認められた事例。
RETIO 122-162
3 H30.10.31 東京高裁 転貸人が既存テナント退出に伴い後継テナントを募集したところ、これに応じた賃借申込人との交渉がなされ、契約条件について合意に達したにもかかわらず、賃借申込人が契約締結を拒否し、一方的に交渉を打ち切ったとして、転貸人が新賃借人からの賃料収入が得られるまでの間の賃料相当損害金等の支払いを求めた事案において、転貸人の請求が一部認められた事例
RETIO 115-130
4 H29.4.11 東京地裁 マンションの一室について、貸主との間で賃貸借契約書に記名押印をした借主が、貸室の入居日は決まっておらず鍵の引渡を受けていないことから未だ契約は成立していないとして、貸主に支払った契約代金の返還を求めた事案において、借主の主張はいずれも契約成立要件にあたらないとしてその請求を棄却した事例
RETIO 113-136
5 H28.1.21 東京地裁 店舗賃貸借契約の締結を契約直前に貸主に断わられたことから、交渉を行っていた借主が、主位的に成立した契約を貸主が不当に破棄したとして、予備的に貸主に契約締結義務違反があるとして、損害賠償を求めた事案において、その主張に理由がないとして全部棄却された事例。
RETIO 111-084-2
6 H27.9.17 東京地裁 賃借人が、契約更新時に、貸室実測による契約床面積の変更により賃料改定が行われたことから、本件賃貸借契約は床面積を基礎に賃料額を定めた数量指示賃貸借に当たるとして、賃貸人に対し、実際床面積に不足する面積対応分の賃料・更新料相当額等を不当利得として返還を求めた事案において、床面積当たりの賃料額を合意し、床面積を乗じて賃料額を定めた事情、賃貸人が貸室を測量した事実等が認められないことなどから数量指示賃貸には当たらないとして、その請求を棄却した事例
RETIO 103-118
7 H27.1.28 東京地裁 建築予定建物につき、建築確認申請の調整事項等の終了後、建物賃貸借契約(本契約)を締結することを予定して締結した手付契約(建物賃貸借予約契約)において、賃借予定者が手付解除をしたところ、賃貸予定者は賃借予定者仕様の工事を完成させるなど履行に着手しており、賃借予定者が本契約を締結しないことは不法行為に該当するとして、損害賠償を請求した事案において、手付契約に解除権行使期間に関する定めはなく、履行の着手による解除権の制限はないとして、その請求を棄却した事例
RETIO 100-126
8 H25.7.17 東京地裁 賃貸借契約締結の際、賃借人の都合で、賃貸人が署名した契約書を、連帯保証人に署名させる為賃借人に預けたが、半年経過しても賃借人が連帯保証人署名済の契約書を提出せず、また、入居申込書の内容に虚偽があったことから、賃貸人が契約不成立(予備的に債務不履行による契約解除)を主張し、建物明渡しを請求した事案において、本件賃貸借契約は、連帯保証人の署名がなくとも成立しているが、賃借人は、本件で重要な要因となる連帯保証人を立てる為の真摯な努力を怠ったことで信頼関係は破壊されたと判断し、賃貸借契約解除の通知を有効と認め、建物明渡請求を認容した事例
RETIO 95-078
9 H22.2.26 東京地裁 中途解約が認められない事務所賃貸借契約で、契約が成立したのに借主が契約を解除したとして、貸主が損害賠償を請求した事案において、貸主と借主との間に賃貸借契約が成立したとは認められないとし、当事者間に信頼関係が築かれ、契約締結交渉の成熟度が高くなっており信義則上の注意義務が発生したと認めるまでには至っていなかったというべきとして、棄却された事例
RETIO 84-112
10 H21.10.7 東京地裁 建物賃貸借契約の貸主が、賃借人たる法人に対し、賃貸借契約に基づく未払賃料及び賃料相当損害金の支払を求めた事案において、当該賃貸借契約は法人の共同代表者の訴外取締役(当時)が独断で締結したものであるなどとしてこれを争ったが、会社法354条(表見代表取締役)の類推適用により、法人は賃貸借契約に基づく責任を負うとして、貸主の請求が認容された事例
RETIO 78-120
11 H20.2.27 東京地裁 建物について賃貸借を行うことの基本的合意に基づき当該建物を占有してきた者が、所有者に対して賃貸借契約の存在を前提として、支払済賃料を除く賃料債務が存在しないこと等の確認を求めた事案において、本件建物の賃料についての具体的な合意はないとして、賃貸借契約の成立を否定した事例
RETIO 72-104
12 H20.1.31 東京高裁 不動産業者の一審原告が、一審被告に対し、主位的に、事務所の賃貸借契約が成立したにもかかわらず入居しなかったとして、予備的には契約締結準備段階に入ったのに正当な理由なく契約締結を拒絶したとして損害賠償を請求した事案の控訴審において、主位的請求については、賃貸借契約は成立に至っていないとし、また、予備的請求については、契約条件がほぼ確定した時点までに、一審原告が契約締結に強い期待を抱いたのは相当の理由があり、一審被告には、信義則上、その期待を故なく侵害することのないように行動する義務があり、その注意義務違反があったとして、契約締結上の過失を認めたが、原判決には一審原告の主張を超えて損害額を認めた違法があるとして、一審原告の控訴を棄却し、一審被告の控訴を認め原判決の一部を変更した事例
(第一審 H18.7.7 東京地裁 RETIO66-44)

RETIO 73-190
13 H19.10.2 京都地裁 賃貸借契約の借主となる会社が、日本国籍のない従業員を入居予定者とする賃貸借契約書及び必要書類を提出したが、最終審査の段階において、賃貸人が賃貸借契約の締結を拒絶した事案において、合理的な理由がないにもかかわらず契約の締結を拒んだものであるとして賃貸人の損害賠償責任の一部を認容した事例
RETIO 69-062
14 H18.7.7 東京地裁 賃貸借契約締結の合意がされたが、賃借人の一方的な事由により契約の締結に至らなかったことから、賃貸人が損害賠償を求めた事案において、契約締結意思を翻意した賃借人に契約締結上の過失が認められた事例
(控訴審 H20.1.31 東京高裁 控訴棄却、原判決一部変更 RETIO73-190)

RETIO 66-044
15 H17.8.12 札幌地裁 いわゆるメディカルビルの入居勧誘に際し、不動産賃貸業者(貸主)が他の医療機関が同ビルに入居確実であるとの情報を提供し、それにより入居希望者が内装工事費等を負担した事案において、不動産賃貸業者が誤った情報を提供したとしてその不法行為責任を認めた事例
RETIO 67-074
16 H15.9.26 東京地裁 建築予定の鉄骨3階建ての店舗等を賃借する旨の賃貸借予約契約を締結した借主が、貸主が本件建物の設計を変更して建築した建物を第三者に賃貸したことから、本件予約契約は履行不能となったと主張して、貸主に対して、債務不履行又は契約締結上の過失に基づく損害賠償を請求した事案において、貸主は、本件予約契約上、本契約を締結すべき義務を負ったのに、第三者との契約締結により、本件予約契約を履行不能に至らせたとして、履行不能による損害賠償責任を認めた事例
RETIO 59-078
17 H14.3.13 東京高裁 建物の賃借を希望した者が媒介業者との間で賃貸借の交渉を行ったが、建物賃貸借契約の締結に至らなかったことから損害賠償を求めた事案において、突然交渉を一方的に打ち切った貸主に契約締結上の過失があるとして損害賠償請求が認められた事例
RETIO 58-056
18 H7.9.7 東京地裁 事業用オフィスビルを新築し、賃料の保証を行うとの事業受託契約締結に向けて、交渉がなされたが、未だ調印には至っていないとして契約の成立が否定され、また、その契約準備段階における信義則上の義務違反も認められないとされた事例
RETIO 35-035
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