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RETIO判例検索システム

抵当権と競売 - 抵当権の設定・消滅・範囲・物上代位 該当件数 18件

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No. 判決日 裁判所名 概要 RETIO
1 H24.4.17 東京高裁 土地の買主に購入資金を貸し付けた金融業者が、土地の前々所有者による不正登記防止の申出等により根抵当権設定登記申請が却下されたのは、当該登記申請手続きを委任した司法書士の職務上の過失によるものであるとして損害賠償を求めたところ、原審で棄却されたことから控訴した事案において、委任契約の内容として、司法書士に土地の前々所有者である訴外人の登記意思を確認する義務があったとはいえないとして棄却した事例から控訴した事案において、委任契約の内容として、司法書士に土地の前々所有者である訴外人の登記意思を確認する義務があったとはいえないとして棄却した事例
RETIO 90-158
2 H24.3.16 最高裁 土地の取得時効完成後、所有権移転登記前に、第三者が当該土地に抵当権を設定し、その設定登記からさらに10年以上経過した後に競売を申し立てたところ、時効取得者である同土地の占有者が、競売の不許を申し立てた事案において、占有者が抵当権の存在を容認していたなどの特段の事情がない限り、抵当権の設定登記の日を起算点として、当該土地は占有者が時効取得し、結果として、設定された抵当権は消滅するとされた事例
RETIO 86-096
3 H21.2.19 名古屋高裁 土地の所有(共有)名義人に対する真正な登記名義の回復を原因とする所有権移転登記手続請求訴訟の確定勝訴判決を得た者が同手続未了の間は、抹消予告登記が残存し、所有名義人は外観上も真の権利者であるとは言えないから、同名義人から根抵当権設定登記を受けた者は、勝訴権利者に対し、外観を信頼した者を保護するための民法94条2項の類推適用を主張できないとされた事例
RETIO 75-058
4 H17.1.19 名古屋簡裁 抵当権(仮登記)付き建物の賃料債権の差押債権者が、第三債務者である当該建物の賃借人に対し賃料請求した事案において、当該建物に抵当権(仮登記)が設定された後、賃料債権の差押えがなされ、その効力が発生した後に、所有者が当該建物を他に譲渡し賃貸人の地位が譲受人に移転した場合に、譲受人は建物の賃料債権を取得したことを差押債権者に対抗することができないとして、差押債権者の請求を認容した事例
RETIO 63-058
5 H15.10.31 最高裁 不動産の時効取得を原因とする所有権移転登記前に、前所有者によって設定された抵当権に対抗するため、起算点を後にずらして抵当権設定登記後の時効取得を主張・援用することができないとされた事例
取判 228
6 H15.4.23 最高裁 委託を受けて他人の不動産を占有する者がほしいままに売却等による所有権移転行為を行った場合に、先行の抵当権設定行為が存在することは、後行の所有権移転行為について横領罪が成立することを妨げないとされた事例
取判 287
7 H15.3.25 東京高裁 主たる建物につき登記された根抵当権の効果は従物たる付属建物に及び、抵当権登記後に付属建物が独立の不動産として第三取得者への所有権移転登記がなされても、競売手続による買受人は付属建物の所有権取得を第三取得者に対抗できるとされた事例
取判 230-231
8 H14.12.25 東京地裁 整理回収機構が取得した根抵当権につき、抵当債務者から抵当債権者あてに振り出された手形が貸付金の見返りとして振り出されたものと認めることができず、被担保債権の実体がないとして、根抵当権の抹消登記手続請求が認められた事例
取判 227-228
9 H14.3.12 最高裁 抵当権の物上代位の目的となる債権に対する転付命令は、これが第三債務者に送達される時までに抵当権者により当該債権の差押えがされなかったときは、その効力を妨げられないとした事例
RETIO 53-074
10 H13.10.25 最高裁 建物に抵当権を有していた銀行が、物上代位権の行使として、同建物の賃料債権を差押えたのに対し、同建物に抵当権を有していた別の銀行が、差押えの方法によらずに、物上代位権の行使として、配当要求することはできないとして差押え行使した銀行が提訴した事案において、一審は配当要求できるとして同銀行の請求を棄却したが、控訴審及び上告審では、同銀行の請求を認容し配当要求できないとした事例
RETIO 53-076
11 H13.3.13 最高裁 抵当権者が物上代位により抵当不動産の賃料債権の差押えをした後は、抵当不動産の賃借人が、抵当権設定登記後に賃貸人(債務者)に対して取得した債権を反対債権として賃料債権と相殺しても、それを抵当権者に対抗することはできないとして、抵当権者の物上代位に基づく賃料債権の取立てが認容された事例
RETIO 49-071
12 H12.11.7 東京高裁 競売された土地建物と同一敷地にあり、競売手続においては件外建物とされた車庫につき、競売建物の従物であり土地の一部でもあるとして、抵当権の効力が及び、土地建物の買受人による所有権取得が認められた事例
取判 229
13 H12.7.18 福岡高裁 抵当権設定登記後にその目的不動産について賃借権が設定された場合で、抵当権者による物上代位権の行使としての賃貸人(抵当権設定者)の賃料債権の差押えと、賃借人による保証金返還請求債権による賃料債権との相殺との優劣関係を争った事案において、抵当権者による差押えが賃借人による相殺に優先すると判断された事例
RETIO 50-082
14 H11.11.30 最高裁 買戻権の行使による抵当権の遡及的消滅は売買当事者間でのみ効果を有するに過ぎず、目的不動産の抵当権者は、買主の買戻代金債権に対し、物上代位権を行使することができるとされた事例
取判 233
15 H11.6.29 福岡高裁 不動産の所有者が、知人より、地上げ屋から守るために売買を装い、一時的に所有権を移転することを持ちかけられ、虚偽の所有権移転登記を行なったが、その後転売され、金融機関の根抵当権設定を受けた事案において、当該所有者が錯誤無効を理由に、根抵当権の抹消を請求したが、民法94条2項ないしその類推適用により、善意の第三者である根抵当権者は保護されるとし、その請求が棄却された事例
RETIO 47-073
16 H10.7.16 東京高裁 抵当権を不法に抹消された後、当該不動産の所有権を取得し、登記を移転しても、抵当権設定者がその外形を作出し、又は放置容認していた場合でなければ、民法94条2項を類推適用する余地はないとされた事例
RETIO 42-050
17 H9.12.8 東京地裁 マンションの売主が、売買契約を締結し、買主のための公庫融資の抵当権設定がなされたが、当該売買契約は詐欺によるものであるとして、これを取り消し、抵当権の抹消を求めた事案において、売買の詐欺取消を認めたが、公庫は民法96条3項の善意の第三者にあたるとされた事例
RETIO 41-087
18 H9.10.22 東京地裁 債務者が、銀行からマンション建設資金の融資を受けるに際し、保証会社(関連会社)と締結した保証委託契約による抵当権設定契約に基づいて、同保証会社が、抵当権設定手続を求めた事案において、債務者の抗弁は理由がないとして、同請求を認容した事例
RETIO 41-093
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