不動産売買の手引(令和3年度版)
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3不動産を買うときのポイント②⎧⎩情報収集⎫⎭【広告のチェックリスト】…既存住宅の広告などでは表示されない項目があります。宅建業者の取引態様売主・買主・媒介(仲介)・代理の別宅建業者の免許証番号無免許業者とは取引しないこと。交通等の利便最寄駅から物件までの距離、所要時間(徒歩・バスの別)価格最低価格、最高価格、平均価格帯(最多販売価格帯)前面道路の表示公道・私道の別。私道負担の有無権利通常は所有権。賃借権等のこともあります。地目通常は宅地。田・畑の場合は要注意です。ローン金融機関名・融資限度額・利率・返済期間、提携か紹介かなど法令に基づく制限用途地域・建ぺい率・容積率など。市街化調整区域の場合は要注意許可番号宅地造成、建築確認などの許可番号の確認1物件の情報を集める住宅の購入を計画するときは、まず多くの情報を収集することから始めましょう。情報は、新聞広告・折込チラシ・住宅情報誌・インターネット(不動産情報総合サイトの不動産ジャパン69頁参照等)・店頭広告などから収集できます。しかし、広告のキャッチフレーズやイメージ写真などに惑わされないよう、冷静にチェックしましょう。2オトリ広告に注意不動産広告の内容や表現の仕方などは、「不動産の表示に関する公正競争規約」により規制されています。ところが、現実には不当な広告も多く見うけられます。そのうち、特に悪質なものはオトリ広告です。オトリ広告とは、売るつもりのない物件、売ることのできない物件、実際にありもしない物件で客を集めることだけを目的とした広告です。これは、広告につられてやってきた客に「その物件はもう売れてしまいました。別のよいものをお見せします」などといって、まともに広告したのでは客がつかないような物件をことば巧みに売りつける手口です。不動産には「格安物件」や「掘出し物件」はありません。怪しい広告には手を出さないように心がけましょう。3よい広告とはそれは、正確で情報量の多い広告です。周辺環境・利便施設・公共機関・交通(通勤・通学時間帯の所要時間など)など、生活に必要な多くの情報が掲載されているものは良い広告といえるでしょう。10

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